ゆきぶろ

おひとりさまアラサー派遣の日常

腹腔鏡下子宮筋腫核出術を受けました④

こんにちは、MIYUKIです。

での術後、寝たきりのために腰が痛すぎて縫った部分とは全く関係のない、寝たきりによる腰痛と耐えながら一夜を明かした。

 

術後一日目

朝の6:30頃から水を飲む練習をするべく、看護師さんにベッドの角度を起こしてもらえることに。「おっ、まだいける?!」と言われるくらい角度を起こしてもらったのは、もう腰痛が限界突破していたから違う体勢をとりたかったというのもあったのだが、座りの体勢になれてホッとした…。

昨日の朝から絶飲絶食をしていたため、丁度24時間ぶりくらいに水を飲むことが出来た。

もっとカラカラに渇いていたらどうしようと思っていたのだがそこまで酷く喉が渇いた感覚はなく、口の中が若干パサついていた程度だった。それよりも空腹感のほうがかなり強め…回復しているということだろうか。カーテン越しに他の入院患者さんたちに食事が配膳される音を聞き、耐え忍んだ。

 

昨日の手術から目覚めた時点で尿カテと点滴とお腹の傷口に通している管と色んな管をつけていたのだが、お昼前には歩く練習を始めるということで、その時に自力で歩けるようであれば尿カテは外せるということだった。

 

そしてお昼少し前にゆっくりと立ち上がり、その場で何度か足踏みをして多分大丈夫だと思えたので看護師さんと病棟の廊下を歩いてみることに。

普段は週3~4で筋トレもしているし、体力にはそこそこ自信があった私がこの時の歩きはノソノソとしたゆっくりな動きしかできなかった。猫背でいないと傷口も痛いし、ゾンビに感染したのかという緩慢な歩きしかできない。

歩きながら点滴スタンドも持って転がしていて、一日にして自分がこんなにも弱くなってしまったのかとなんだか少し悔しいような情けないような気持ちも込み上げてきた。

でも、体が弱った立場にならないとその大変さにも本当の意味で気づくことはなかっただろうしこれから何十年先、老いた時はこのノロノロとした動作が日常になるのかもしれない、とも考えた。

 

歩行にも問題がなさそうだったので、ここで尿カテとはお別れ。

トイレに行かずとも自動で尿が流れるシステム…人生でそう何度も経験したくはないけど考えた人凄いな…と感心する。

ただやっぱり、自力で排尿できた瞬間はそれすらもありがたい事だと思えた。

 

昼食は一日半ぶりの食事、美味し過ぎてもちろん完食。


手術からまだ一日しか経っていないため、正直そこまで凄く元気!という訳ではなかったのだが前日の腰痛がトラウマで、なるべく昼間は寝る事なく過ごそうと思い、ベッドもほぼ直角に起こして読書やTVを見て過ごした。

 

術後二日目

翌日には更に、自分でも回復してきているなと感じられた。

まだ猫背気味にしないと歩行はつらいが、昨日よりもしっかりとした足取りなのが分かるし、朝から歩くリハビリを兼ねて歯磨きをしに行ったり、なるべく動くことを意識した。昨晩から少しお腹が張っていて苦しさもありトイレに入ってみるのだが、まださすがに怖くて腹部に力を入れられず…といったところ。

いらないものが取れて精神的にもスッキリしたのか、医療者の方々に優しくしてもらって人の優しさに触れたこともあってか、何か新しいことを始めてみたいな…という気持ちにもなってきた。

 

術後三日目

日に日に回復しているのが身をもって分かる。

腹筋に力を入れたりする瞬間(起き上がる時など)は痛いが、ただ座ったり横になっている分にはほぼ何の問題もなく過ごせた。

午前中に縫った傷の経過をチェックしてもらい、OKが出たので本日から入浴可能に。実に三日ぶりのシャワーである。潔癖なほうなので、記憶にある限りこれほどシャワーをしない人生は初めてだった。頭も天然オイルによってペッタリとしていたので一度のシャンプーでは泡立たず、二度よく洗った。スッキリ…!!

 

その後、お昼前には術後最初の診察があり、手術中の写真を見せてもらった。自分の体の中はこんな感じなんだ…と不思議な感覚を持ちつつも「これはなんですか?」と画像を見て説明を聞きながら写真も撮らせてもらった。

筋腫自体はそれほど大きいものではなかったのだけど、元々から予定していた一つと、更には欠片のようなまだ小さい筋腫も肉眼で確認して摘出してくれたそうだ。

写真で取れた筋腫をみた瞬間(麻酔から覚めた後にも実物を見せてもらったが記憶が曖昧)いらないものが体内から抜けていったような感じがして生まれ変わったような気分になった。改めて、このような手術をやってのけるだなんて凄い仕事だな…と先生に対しても感謝の気持ちを伝えた。

 

この日は入院中に読もうと購入しておいた本を一日で読破。

自分の気持ちを書くこと、これはとても大切なのだと再確認できた。

何より私の中で響いた一文が

変りたいのではなく今の自分を好きでいたい

これを読んだ瞬間、ハッとして思わずほぼ日手帳にメモをした。

時々、読み返したい作品の仲間入り決定。

 

入院から五日目、術後三日目の本日。

丸一日病院で過ごす日はこの日が最終日だった。

多少の痛みを感じる以外、ほぼ回復してきているので早く外に出たい、という気持ちが日に日に大きくなっていき、ついに明日には退院だ…という安堵感とともに就寝。

 

術後四日目(退院日)

ついに退院の日を迎えた。

朝ごはんを食べたあと、もういつでも支度が出来ればOKという事だったので早めに荷物をまとめて病院を出る準備をした。

約一週間、お世話になった病棟を出るときに最初の入院手続きでお世話になった看護師さん二人が偶然いらっしゃったのでご挨拶。

この日は日曜日だったので外来もお休みで、ガランとした大きな病院の中で自分だけがキャリーケースを引いて廊下を歩く感覚は、久しぶりのシャバで自分だけがタイムスリックしたかのような、取り残されたような不思議な気持ちだった。

 

術後すぐの体調からすると、人間ってこんなにも回復する力があるんだ…というくらい元気になっている気はしたのだけど、退院後の過ごし方の指導としては2F以上はエレベーターを使う、浴槽には浸からない、激しい運動もしないなど、次の診察でOKが出るまではまだまだ安静にマイペースに、ということであった。

 

傷跡よりも何よりも入院前はうっすらと割れていた腹筋が、腹腔鏡のガスの影響か下っ腹がブヨンと出てしまっているのが気になる所ではあるけれど、これは少しずつ戻していくとしよう。

 

この日の午後は一週間ほど我慢していたスイーツを食べに行った。

好きな時に好きなことが出来る、食べられる幸せを実感。

 

今後も、入院・手術はなるべく経験せずに生活していきたいけれど、自分が弱ることで人の事を考えるキッカケにもなったし自分が経験しないと本当の意味では理解できないことも多いのかもな、と感じた日々。また一つ、経験値がUPした。

 

おわり